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カラーマネージメント
カラー対応とその後の進化においてDTPを普及させたとされているもののひとつに、カラーマネージメント(色の管理)があります。ディスプレイ画面の出力の色彩と、プリンター出力の色彩、そして最終的な印刷物の色彩に整合性を持たせることは、極めて困難なことでした。
それらの出力機器の原理が異なっており、DTPに係わる者はカラーマネージメントに心を砕くこととなりました。作業するための画面(CRT、LCD)表示はRGBカラーであるし、校正のためのプリンターはCMYKカラーのトナー、最終的な完成品となる印刷機はCMYKのインクである状況では、それぞれの色彩を合わせるのは困難でした。
また、同じ原理で動作している装置であっても、メーカーごと、あるいは個体差、経年変化、湿度や温度によって出力結果は異なります。先進的と言われる現場では、カラープロファイルを使って色の管理を図り、非PSのカラープリンターでも色校正ができるようなワークフローを確立しつつあるようです。
カラーマネージメントというのは、なまじ画面やプリンターでカラー出力ができるようになったために発生してきた問題とも言えるでしょう。これを解消するために用いられているのが、ウィリアム・シュライバーの開発した色管理システムで、1985年に成立したシュライバー特許により、その後のカラープロファイル技術は支えられています。
さらに、MacにおいてはAppleのColorSyncにより、優れたカラーマネージメントが行えます。
DTP講師のためのネタ